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2007年 11月 28日

全世界多髪チャンピオン親子の悲劇

エミリーが美容室から帰ってきた。かわいくなったのに、怒ってる。 ああ、また言われたんだな。

おれたち親子は全世界多髪チャンピオン、1位と2位なのだ。-ちなみに1位はおれさま。2位に大きく差をつけて堂々優勝。
だから、美容室に行くたびに、「すっごい髪の量ですねぇ。」「すっごーく多いですねぇ。」としつこく、しつこく何回も言われちゃうの。その声はあきらかに同情と好奇のひびき。 わかってるよ。ほっといてよ。同じところに行って、毎回同じ人にやってもらっても、そのたんびにしつこい。 「えぇ。すごいでしょう。うしろでひとつにみつあみにしてると、神社のしめ縄とまちがえて、年寄りがよってきて、ひっぱったり、さい銭投げたり、拝まれちゃって、大変なんっすよ。」 なんでおれが高いカット代を払って、美容師の機嫌をとって笑わせなきゃならんのだ。 しかも、この量の髪をブローして、腱鞘炎にでもなられたら大変だと思うから気も使う。「多くてすみませんねぇ。」 そんでもって、チップは必ず、たくさん払う。 なんで客のおれがここまで気を使わなきゃならんのだ。

今回もエミリーは髪が多いと100万回言われ、挙句の果てには人の3倍はありますねぇ。と言われたらしい。 「髪の少ない人に、うわぁ。少ない髪ですねぇ。あなたは、髪が人の3分の1しかありませんねぇ。とは言わないのに、なんで髪が多すぎるという人の欠点をなんのためらいもなく本人に言うのだろう。なんて無神経なんだろうか。」 という、エミリーの意見におれも賛成。  いえいえ。それは、髪が多いことがいいことだからよ。とか、多くていいな。という意味なのよ。と、言ってくださる方がいるかもしれないが、それはちがうよ。 おれたちは度を越しているのだ。髪の少ない人が、あなたは多くていいわね。という量をはるかに超えているのだ。 


髪を切ってもらうたびに、ちょっとだけ、いやな気分にいつもなる。
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by akkohubb | 2007-11-28 14:41
2007年 11月 14日

当然のこと

子供を車で学校に迎えに行く。
ごく当然のように、子供の友達も車に乗り込んでくる。 ごく当然のように、そのコたちを家まで送る。当然すぎて、親にお礼を言われたこともない。でもぜんぜん気にならない。 家も近い。それに高校生のおしゃべりを聞きながら運転するのは楽しい。
その日は仕事が遅くなって迎えに行く時間に間に合わなかった。雨が降っている。 「今日はだれかに送ってもらって。」と子供に電話する。当然だれかが送ってくれるのかと思う。最初に頼んだ友達のお母さんにはNoと言われたらしい。 別の友達のお母さんは、乗せてあげるけど、用事があって行くところがあるからそこまで連れてってあげるからそこにあなたのお母さんに迎えに来てもらいなさいと言ったそうだ。学校から我が家まで車で3分。歩くと30分だが、この街に歩行者はない。 3分ちょっと寄り道して先に家まで連れて行ってくれてもよさそうなもんじゃねぇか。

自分の当然が、他人にとって当然でないとあたまにくる。 

あたまにきながら、夕ご飯の買い物に寄る。今月はブレストキャンサー月間で、どこの店でもピンクのリボンが目立つ。 レジで必ず聞かれる。 「ブレストキャンサーの会に$1寄付しませんか。」 「この次にします。」 だけど1度も寄付したことがない。 $1ドルちょっとよぶんに払ってもよさそうなもんじゃねぇか。 ブレストキャンサーの会の人もそんなふうに思うのだろうか。 さっきのおれのように。  

自分の当然は他人にとってぜんぜん当然じゃないのだった。

あのお母さんは人んちのコまで車で送って行く習慣はないかもしれないけど、当然だと思ってレジで必ず寄付している人かもしれない。

寄付やボランティア活動、すばらしいとは思うけど、あなたもやって当然と思われても困る。
人んちのコまで送って帰る。みんなもやってくれて当然と思われてもそりゃ困るよな。
好きなことはできるけど、嫌いなこと、興味のないことはできない。 すてねこ協会にちょっとだけ寄付はできても、将棋協会にはちょっともできない。そんなかんじ。
そしてそれはみんなそうで、 自分の当然は他人にとってぜんぜん当然じゃないのだった。 
40年も人間やってて、今頃そういうことに気づく。

雨にぬれて帰った子供が、ぶちぶち言っている。送ってくれなかったお母さんの悪口を言うのではなく、病気になった時、学校まで飛んで迎えに来て、送ってくれた人に感謝しよう。それを当然としてやってくれる人がいることにうんと感謝しよう。
ちょっと親らしいことを言ってみる。子供は素直にうなずいていた。 だけどほんとうはやっぱりむかつく。40年も人間やってて、まだこういうことをしている。
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by akkohubb | 2007-11-14 15:52